1.2リットルTSIのトルク特性

2011年7月13日(火)
 1.2リットルTSIエンジンを載せたゴルフトレンドラインは、1stでの発進時に、1,100rpm~1,400rpmあたりでもたつき感があり、2ndにシフトアップされると同時に1,500rpmから2,000rpmにかけて思いがけない急加速があって、最初は戸惑いました。

 今では2ndにシフトアップしたタイミングでアクセルをゆるめて急加速しないようにしています。

 そのほかにも、追い越し加速などで6速や7速からアクセルを踏み込むと一呼吸遅れてシフトダウンとともに急な加速がはじまることにも少し違和感がありました。

 どうもこれらは1.2リットルTSIエンジンのトルク特性と密接な関係があるようです。次の画像がVGJに出ている特性グラフです。
1.2リットルTSIのトルク特性_c0006211_1528577.jpg

      VGJ ゴルフトレンドラインのページより引用

 約1,400rpm以下ではトルクのグラフがありません。実用的なトルクが出ていないと思われます。

 1stでクラッチがつながる1,100rpmでは、1速のギヤ比が低いこともあってゆっくりと動き出すのが精一杯といったところでしょう。

 ところが2ndにシフトアップされた後の1,500rpmでは最大トルクが発生しているので、同じようにアクセルを踏み込んだままだと急加速になってしまいます。

 3速、4速はほぼ2,000rpmでシフトアップして1,500rpmでつながります。5速はシフトアップ後、約1,400rpm、6速は1,200rpm付近でつながるようです。

 最大トルク領域は4,000rpmまでありますから、1,500rpm~4,000rpmまでは非常に力強い加速感が生まれます。

 4,000rpm以上ではゆっくりとトルクは減少しますが、最大パワーが出る5,000rpmあたりまでは実用的な領域でしょう。

 また、50km/hは7速で1,500rpmです。ここからアクセルを踏み込むと、ギヤ比が高いため、トルクは発生していてもほとんど加速できません。

 一呼吸おいて自動的にシフトダウンされ、6速1,800rpmでは力強く加速します。最大トルクの領域をうまく利用することがコツということですね。

 次の画像は、1.4TSIコンフォートラインの特性グラフです。1.2TSIと明らかに違うところは、1,000rpmで実用的なトルクが発生していることです。

 トレンドラインよりも発進や加速がスムーズであろうと予想できます。上限は6,000rpmまで実用領域と思われます。このような特性と乗り味との関係は購入する前にわかった方がいいと思います。
 
1.2リットルTSIのトルク特性_c0006211_18102221.jpg

 VGJ ゴルフコンフォートラインのページより引用

 トレンドラインの発進加速時に感じる違和感の意味がだいたい分かりました。分かってしまえばそれに見合った走り方をすればいいわけです。決してパワー不足なわけではありません。

 トルク変動が気になるユーザーはコンフォートラインを購入した方がいいと思います。

 また、メーカーには、1.2TSIエンジンのトルクをぜひとも1,000rpmまで実用領域にしてもらいたいものです。

 素直ないいエンジンだけに、発進・加速で必ず使う低回転領域のトルクがアップされれば、申し分のないエンジンになります。

 ターボをもう少し低回転から有効にするための改良は、ソフト変更程度で対応可能ではないでしょうか。

メモ
タイヤサイズ 195/65R15
ホイールサイズ 6J×15 
PCD=112 
ET 47mm 
5穴





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by vient49 | 2011-07-13 20:08 | VWゴルフ6 | Comments(0)

何かにそっと呼び寄せられるような ※ブログ記事をリスト形式に変更してみました。2023/05/03


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