道の駅 山中温泉ゆーゆー館 北陸鉄道しらさぎ号

2012年10月17日(水)
 地元石川県の南端にある加賀市山中町の「ゆーゆー館」に行ってきました。片道60kmで、高速を利用して約1時間です。

 カミさんは道の駅の野菜を、私はかつて北陸鉄道加南線を走っていた急行しらさぎ号がお目当てです。
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 地元に、「石川の鉄道」というWebサイトがあって、その中で昭和38年から昭和46年ごろまで温泉街に私鉄の急行が走っていたことを知りました。

 今このサイトは復旧作業が終わり、全体を見ることができるようになりました。オリジナルの昔の写真は、ここでしか見ることができない貴重なものであるため、完全復旧が待ち望まれます。

 この急行は、たしか国鉄(当時)大聖寺駅(だいしょうじえき)から、山中温泉まで伸びていたように思います。昭和38年と言えば50年前。当時流行だった湘南型2窓に似たアルミカーが、こんな田舎を走っていたなんて不思議です。
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 立派な愛称板が付いています。
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 室内にも入ることができます。転換クロスシートが並んで、急行の雰囲気がよく出ています。
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 運転席です。運賃表が左上に掲げられています。40円とか70円とか、急行でこの値段ですが、当時は市内電車が10円で乗れた時代ですから、今ならこの20倍ぐらいの800円~1,400円と考えれば納得です。
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 2両編成のM+T車です。
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 北陸鉄道でよく見るタイプの台車です。オリジナルかどうかは分かりません。
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 反対側は、ヘッドライト3灯で、若干表情が違います。連結器は当時のもののようです。
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 加南線の歴史が書かれていました。クリックすると大きくなります。
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 鉄道は、一度廃止すると二度と復活は不可能です。かつて石川県には、国鉄のほぼすべての駅から北陸鉄道の路線が出ていて、とても賑わっていました。

 お隣の富山県は私鉄をとても大事にしていてほぼすべての路線が今に残っています。うらやましい限りです。
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Commented by 心は加賀人 at 2012-11-12 15:34 x
加南線は国鉄の大聖寺から途中の河南を経て国道に沿って山中へ至る山中線と、河南から新動橋・粟津に至る路線(線名は若干の変遷あり)、新動橋から国鉄を挟んで反対側から片山津へ至る路線の総称で、しらさぎ号は姉妹車のくたに号と共に山中線で専ら急行に使用されていました。
特に急行料金の設定などはなく、途中駅の通過での早着でした。
片側のライト3燈と台車は非オリジナルで、加南線廃止後の譲渡先である大井川鉄道時代に改造・変更されています。
2005年に劇的な里帰りを果たした車両ですが、北陸鉄道及び加賀温泉郷の最盛期を伝えてくれます。
いつまでもこの地で、今見ても美しく斬新な姿を留めてほしいものですね。
Commented by vient49 at 2012-11-12 20:20
心は加賀人さん。詳しいコメントをありがとうございます。特急ではなく急行でしたか。当時は小さな子どもでしたので乗るすべはありませんでしたが、乗ってみたかったです。北陸鉄道石川総線で鶴来から寺井まで乗ったことや、今はなき白菊町駅まで乗ったことも遠い昔の思い出です。今後ともよろしくお願いします。
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by vient49 | 2012-10-17 17:06 | 加賀温泉郷 | Comments(2)

何かにそっと呼び寄せられるような ※ブログ記事をリスト形式に変更してみました。2023/05/03


by vient49