2011年7月26日(火)
ゴルフ6トレンドラインがウチに来てから、古いゴルフ4やゴルフ5のカタログを引っ張り出してきて眺める日々が続いていました。
2004年6月に国内販売開始されたゴルフ5のことは、うかつにも当時はほとんど興味がなく、今カタログで初めて知ることが多くて愕然としました。
まず、そのフォルムです。ゴルフ6はゴルフ5にそっくりではありませんか。
こんなに似ていたとは思いませんでした。3面図を見比べると特にそう思います。6では、サイドにシャープなプレスラインが入っているところが特徴ですが、投影図的には5とほぼ同じです。
ゴルフ5のカタログより
ゴルフ6
後方からの姿も同様。リアコンビライトのデザインが異なりますが、むしろゴルフ5の方が立体感があって決まっている気さえします。
ゴルフ5のカタログより
リアサスは、ゴルフ4ではまだトレーリングアームだったんですね。
ゴルフ5からマルチリンクになっていることもあらためて知りました。
マルチリンクの基本構造は、画像で見る限り5と6の違いはないように見えます。4リンクというより、ダブルウィッシュボーンに近い構造でしょうか。ロアアームがリンク構造になっているようです。
ゴルフ5のカタログより
リアアクスルは、1軸につき、横方向のアッパーアーム1本とロアアーム2本で支持され、これに前方から延びてきたトレーリングアーム1本でがっちりと支えられています。
アームが4本なので4リンクと称しているようですが、ベンツなどに見られる通常のマルチリンクとは構造が違い、ダブルウィッシュボーンにトレーリングアームが付いたような構造です。
しかしこれで上下方向はトレーリングアームが支持し、左右方向はアッパーとロアのアームでしっかりと支持していて、簡単な構造にして非常に効果的なサスペンションだと思います。
ゴルフ5のカタログより
細かな点でも、ドリンクホルダーの形状やセンターコンソールのレイアウト、リアの空調吹き出し口なども5ですでにできているのにはびっくりです。
今さらながら5の造りに感心し、6ではさらに質感を高めていることを実感しました。
ゴルフ5のカタログより
画像の運転席は6のもので、一番安いトレンドラインでありながら、ウレタン製のハンドルの感触も悪くなく、質感の高さはなかなかのものです。
いかにゴルフのことを知らなかったか。2004年といえばもう7年前ではありませんか。4、5、6の変遷をあらためて知るきっかけになり、興味深いことばかりでした。